リスティング広告の自動化(AI)はどのくらい有効なのか?

近年は、様々な業種でAI・自動化が進んでいます。WEBマーケティングも例外ではありません。
AI導入の成果を挙げている企業は、増加していると言われています。実際にAIを導入していることを売りにしている企業も少なくありません。そこで、実際にリスティング広告の自動化は有効なのかについて説明します。

リスティング広告の自動化

リスティング広告の自動化とは、Google広告、Facebook広告などがあげられます。
リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードから、検索結果画面に掲載される広告です。
検索キーワードと連動していることから、検索連動型広告とも呼ばれています。
リスティング広告の自動化は確かに成果が出ますが、実は問題点もあるのです。
自動化をすることで全ての企業に成果が出るというわけではないという点です。
成果が出ている企業には特徴があります。
リスティング広告の自動化を考えている場合、自分の会社が当てはまるのかどうか見極めてから決めると良いでしょう。

リスティング広告の自動化で成果が出る企業とは

生産性が上がる企業

自動化の導入で成果が上がっている企業にはいくつかの特徴があります。
広告予算が月額500万~1000万円くらいあり、担当者が3人程度いるような大企業です。
自動化することによって、担当者を1人に減らしても成果が出るようになったという企業が数多く見られます。
広告費の予算が高額の大企業は、自動化の導入によって大きな成果を上げることができます。

生産性が上がらない企業

広告にあまりお金をかけることが出来ない中小企業は、なかなか成果が出ない場合が多いと言えます。
広告費だけでなく、生産量によっても成果に違いが出ます。
なぜなら、データ量に違いが出るからです。
1000~2000個と大量の商品を販売している企業と100個程度の商品を販売している企業とでは、販売データの量が大きく異なります。
AIは様々なことを、データを元に判断します。
そのため、データ量が少ないと判断が難しくなるのです。
データ量が少ない場合、時間をかけることで多くのデータを収集することが可能となります。
しかし、時間がかかると環境が変わることが予測できます。
例えば、年間データを取って販売数が増加する月や季節の判別が出来るようになっても、コロナのような予測不可能な出来事が起こってしまうと、判断が難しくなります。

自動化を売りにする理由

AIを使った自動化を売りにしている広告代理店は多数あります。
しかし、実はあまりおすすめできません。
なぜなら、優秀なWEBマーケティングの社員がいる可能性が低いからです。
優秀な人は、難しい仕事や大きな案件をやりたいと思う人が多いでしょう。
自動化について尋ねても「設定するだけで、簡単に成果を上げることができます」という回答が返ってくることもあります。
自動化の設定をするだけで成果が出ると言われたら、WEBマーケティングについての知識が浅い、もしくはわかっていないと判断してもよいかもしれません。
WEBマーケティングを行っているプロから見ると、自動化を売りにしている広告代理店は、素人が運用しているのではないかと思います。
例えば、そろばん・電卓・Excelが使えると言ってもどのように活用すれば良い物が出来るのかわからないというのと同じです。
自動化を売りにしている企業に、優秀なWEBマーケティングの社員がいることは期待できないでしょう。

AI時代が到来しているのか?!

他業種で自動化やAIの活用が進んでいます。
WEBマーケティングにおいても、AI時代が到来しているのでしょうか?
ファミレスやフードコートではロボットが注文した品物を運んで来てくれる、ネットショッピングの倉庫で機械が商品の仕分けをするなど、自動化が進んでいる業種は沢山あります。
優秀な人がうまく使い、手間暇かけて運用することで成果が上がるケースはあるでしょう。
しかし、ただ単にAIに任せっきりでは、現状うまくいきません。

自動化の未来

近い将来、5年後はWEBマーケティングにおける自動化はどうなっているでしょうか?
AIには、大量のデータを収集することで優秀になることがわかっています。
データ量が多ければ多いほど、賢くなっていくのです。
このことは、ChatGPTによって立証されています。
今後、大量のデータが必要かというとGoogle、yahoo、Facebookは様々な企業の大量のデータを保有しています。
保有している大量のデータを、各業種のその時の状況によって変えることができるように学習するためには、数年という時間が必要です。
データ量が集まれば、自動化することによって大きな成果が出るようになるでしょう。
もしかするとWEBマーケティング会社が不要になってしまうかもしれません。
十分なデータが収集できたら、AIを使いこなすためのハイレベルな技術も必要になるでしょう。
人がAIに負けないためのスペックが必要になるかもしれません。
現在はリスティング広告の自動化は難しいと言えます。
しかし、今後は徐々に有効になることが期待できるでしょう。

まとめ

リスティング広告の自動化はどれくらい有効なのかを紹介しました。
リスティング広告において、AIには大量のデータが必要です。
現在はデータ量が十分とは言えないため、成果を期待するのは時期尚早かもしれません。
しかし、5年後くらいにはデータ量も豊富になり、AIに期待することができます。
WEBマーケティング会社が不要になる危険性もあるでしょう。
近い将来のリスティング広告の自動化に期待できそうです。

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